2020年7月28日、目の抜糸を終えたミケちゃん。
翌日の早朝に、ミケちゃんを一時預かりしていただいている方から震える声で「ミケちゃんが外に出た」と連絡がありました。
「???」
はじめは理解ができなく、2度目聞き返して状況を理解しました。
「なんでキャリー、ゲージから出したの?」
と思いましたが、この方も眼球摘出手術から退院した日、預かりさんが見つからず、ミケちゃんを里親譲渡が決まる日まで、ご主人の猛反対に耐えながらこの日まで保護してくださいました。
責めるつもりはありません。預かれない自分も共犯と同じですし、最優先はミケちゃんを無事に捕獲することです。
Contents
Twitterでの情報拡散に期待
Twitterは拡散機能があり、ツイートがより多くの方の目に留まるシステムがあります。
「藁にもすがる思い」とはこのことでした。
頭真っ白で無我夢中でミケちゃんを保護されていた方の近所の位置情報、ミケちゃんの特徴を乗せてツイートしました。
ミケちゃんは特徴があります。
- 右目が閉じている
- カラーを巻いている
- 三毛猫
これだけでもこの子と判断するのは容易です。
皆様の迅速なリツイートのおかげで多くの方の目に留まることになりました。ありがとうございます。
預かりさんには最寄りの警察署、交番に捜索願を出すように伝えて、ミケちゃんの新しい里親さんにも事情を伝えた後、現場に駆けつけました。
すぐ隣の邸宅の茂みでお休み
駆けつけてみると、預かりさんがミケちゃんを見つけていました。
預かりさんの隣の邸宅内にいました。
大きな声で鳴きながら移動していたのですぐに気づけたようです。
警察官は目的の猫が見つかったとのことで帰られたようです。
うっそうと茂った廃屋の庭先

お分かりいただけるだろうか
この中にミケちゃんがいます。
最悪の結果、もう会えないと覚悟もしていました。
ミケちゃんの姿をみたときにヒザから崩れ落ちそうになりました。
預かりさんが前もってこの家の主に猫の捕獲のために侵入する旨を伝えてくれていました。
この家は誰も住んでいなくて、たまたま家の主が数分ここに来ていたとのことでした。
運がある!ミケちゃん捕まえられるよ!と意気込み、捕獲の準備をしました。

何十年も手入れされていない広大な茂みの中を移動します。
見たことのない虫や蜂、クモの巣、信じられないほどのアリの数。怖かったです。

生い茂ったツタをかき分けてミケちゃんのそばに着きました。
ミケちゃんは警戒して茂みの奥に隠れましたが、「釣り餌式の捕獲器」を仕掛けてその場を離れました。
釣り餌式のエサを吊る部分が甘く、すぐにエサが落ちてしまいます。
「踏板式の捕獲器」が必要となり、2時間が過ぎたころに保護猫団体の方と連絡を取り、16時過ぎなら「踏板式の捕獲器」を持ってこれることになりました。
スマホの充電も無く、ミケちゃんもその場所から移動する気配もないので、預かりさんに目を離さずにミケちゃんの様子をみてもらって、スマホの充電をしてから来ますと、一時帰宅する途中でTwitterに2通のDMがきました。
二人の支援者
「他市から応援に行きます」
隣の市の方が、その付近をよく知っているので仕事終わりに寄って、ミケちゃんの捜索を手伝いましょうか?とお優しいメールをいただきました。
やさしい心はメールからでも伝わります。
ミケちゃんは見つかった旨をお伝えして、もしまた行方不明になった時には応援を頼めるなら頼もうと思っていました。
この方は物資の支援もされていて、猫の機能性食品おやつを支援していただけることになりました。
ありがとうございます!
「踏板式の捕獲器持っています」
ミケちゃんのいる場所すぐ近くにお住いの方でした。
メールからでもまっすぐな人柄が伝わり、この人も信じ、詳しい場所を伝えて捕獲器も持って来てもらうことになりました。
僕は帰宅途中だったので、預かりさんに連絡して近くのコンビニで待ち合わせしていただくことになりました。
踏板式捕獲器を設置して、戸が閉まるまで待ちます。
無事ミケちゃん捕獲

捕獲器を設置してしばらくすると預かりさんから電話があり、「ミケちゃん、捕獲できましたよ~」とのお知らせ!
宝くじで何億円当選するよりもはるかにうれしいお知らせ。(当たったことないけど)
ミケちゃんは捕獲器に入ったのではなくお腹が空いて、ちゅーるを持った預かりさんの近くに寄って行ったところを抱っこされたようです。
16時に来られる保護猫団体の方にも事情を伝え、捕獲器のキャンセルして、里親さんにも捕獲成功したとの報告して事なきを得ました。
今回は皆様がツイートを拡散してくださったおかげで、それを目にした近所の方たちと繋がることが出来て、迅速に捕獲することが出来ました。
本当に感謝します!ありがとうございます。
新しい預かりさん
捕獲器を貸していただいた近所の方が、「里親さんも決まってるとのことでミケちゃんを譲渡の日まで預かりますよ」とまたありがたいお言葉を…
今まで預かっていただいた方はご主人の預かりに猛反対され、ミケ仔猫も車庫預かりでは気温が高く、負担があるので別に預かっていただいてました。
預かりさん、ミケちゃん共にかなりの負担がありました。
新たな預かりさんならば、ご主人の了解も得られていて、心置きなく預かれるということになります。
しかも、一緒に里親の元に行くミケ仔猫ちゃんも一緒に預かりますよと!
譲渡前からでもミケ仔猫と一緒に暮らして、譲渡後も親子一緒に暮らせる。
こんな幸せなことってあるのか。。。
今回もし、ミケちゃんが脱走しなければ、こんな素晴らしい方たちとであうこともなく、預かりさんも家で肩身の狭い思いをし続けなくてはなりませんでした。
【災い転じて福となす】
ミケちゃんの気まぐれなお出かけが、優しい人たちとつなげてくれたんだなと思えました。
無事に保護できたからこそ言えると言葉ですが。
皆さん、ご協力ありがとうございました。
ミケちゃん親子もみんな幸せに暮らせますように!